帆船「みらいへ」体験航海

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横浜港のぷかり桟橋から帆船「みらいへ」に乗船して、2時間半の体験航海に出航です。

みらいへの船首像は、ちょっと意外な感じがしましたが、ヤマトタケルノミコトです。

船首像と言うと、女性のイメージがあるし、世界の主な帆船を見渡しても圧倒的に女性像の方が多いですが、帆船の日本丸藍青(らんじょう)は女性なものの、海王丸紺青(こんじょう)は男性なので、日本の帆船ではむしろ男性像の方が多いようです。

ぷかり桟橋の隣のハンマーヘッドには、小型ラグジュアリークルーズ船の三井オーシャンフジ(約3万トン)が接岸していました。

今日から「青森ねぶた祭・秋田竿燈まつりと夏の日本海クルーズ 13日間」に出航するようです。

セールを上げてベイブリッジをくぐる

出航して、まずセールを上げます。その際の掛け声の説明がクルーからありました。

40名の体験乗船客が2グループに分かれ、私はメンスルを上げる方になり、スタンバイします。

ホールアウェイ」の合図の後、「ツー・シックス・ヒーブ」と言いながらハリヤードを引きました。英語圏の帆船で伝統的な掛け声ですが、日本の帆船でもよく使われています。

今日は、メンスルアウタージブ(船首の一番前の三角帆)の2枚だけセールを上げました。

ちょうど上げ終わった時に、入港してきた飛鳥IIIとすれ違いました。

飛鳥IIIは、6日前に就航したばかりの最新クルーズ船で、その最初の「Maiden Voyage 函館・小樽 7日間」クルーズを終えて帰港してきたところです。

飛鳥IIIに続いて、みらいへは、逆方向に横浜ベイブリッジをくぐりました。

船内ツアー

帆を上げていったん落ち着いたところで、体験航海のいろいろなプログラムが始まりました。

まず、海洋調査のサンプルを採取するための仕掛けが海に流されました。この結果は後のお楽しみです。

次にいくつかのグループに分かれ、私は最初に「バウスプリット渡り」に行きました。船首のネットに乗り出す前に、ハーネスとヘルメットを一人ずつ装着するので、準備にかなり時間がかかりました。

足元の船首像をネット越しに撮ろうとしましたが、ちょっと無理でした。

次にブリッジの見学です。みらいへのバウスラスターはかなり強力らしいです。

次にメスルーム(食堂兼会議室)に行き、先ほど海に流した仕掛けで採取した海水を顕微鏡で見ました。

緑の大きなのはマイクロプラスチックの浮遊ゴミ、小さな点々はおびただしい数のプランクトンでうごめいていました。

セールを畳んで接岸

帰りは、氷川丸や大桟橋の近くを通ってくれましたが、セールを下す時間になりました。

上げる時とは交替にアウタージブを下ろしました。アウタージブは、実際に上げたり下ろしたりするのですが、みらいへの場合、メンスルは、上げたり下げたりするのではなく、横方向に開いたり絞って閉じたりするようになっていました。

ぷかり桟橋に戻って前後2本ずつのもやい綱で接岸完了。

ずっと桟橋側を見ていたので気づかなかったのですが、反対側には小さなタグボートがいたようで、実際に押してくれたのかどうかは不明ですが、仕事が終わって手を振って去っていくところだけ見ました。

陸上は猛暑でしたが、いったん海に出ると風もあって、船上はしのぎやすかったです。


体験航海の申込は先着順で、かなり出遅れてダメ元で1人で申込んだのですが、今日の乗船時にクルーが持っていた名簿をチラッと見ると、表の一番下に私の名前が書いてあったので、最後の枠を運良くゲットできたのかもしれません。

これまで海上で何度か見かけるだけだった帆船みらいへにようやく乗船できて楽しめました。

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