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ホテルの朝食バイキングは、オムレツもその場で作ってくれて充実していた。ロビーには、待合せやネットするのに良さそうなスペースもある。
まずはアッバーシーホテルまで歩いて、駄目元でイラン最後の夜に予約出来ないか聞いてみたけどやはり満室。向かいの旅行会社で最終日のテヘラン国際空港までのVIPバスを手配。直接空港行きがあることを教えてくれて助かった。最終日のホテルも再度聞いてみたけど、第1、第2希望とも満室。もう1つだけ伝統的な建物のホテルがあるということで、詳細は分からないまま賭けでそこに決めた。
公園の中を歩いてハシュト・ベヘシュト宮殿へ。こじんまりした建物ながら、動物や鳥の図柄のタイルが美しくてとても印象的。
建物の中も小部屋毎に異なる特徴が楽しい。天井に埋め込まれた鏡が見る角度によって光ったり光らなかったりするのが面白い。
花でいっぱいの公園をまた歩く。イラン旅行には、暑くも寒くもなく、花が盛りの今が一番良い季節だ。
エマーム広場に今度は南西側から入り、南東端のレストランで昼食。
広大なエマーム広場に面して建つ3つの見所の内、最初に西側のアーリー・ガープー宮殿へ。上から広場や山をのんびり眺めた。
最上階の音楽堂は、吸音のための天井や壁の穴模様が面白い。
次は、広場南側のエマーム寺院へ。広場に面した入口天上の鍾乳石飾りが目を引く。
ところが、これは単なる飾りの門で、中に入ると45度折れ曲がった右奥に、ちゃんとメッカの方向を向いた中央礼拝堂が構えている。
その劇的な演出をじっくり眺めて楽しんだ。
中央礼拝堂の両脇には神学校。
その中庭から見る中央礼拝堂のドームとメナーレは、人が祈っているように見える。
中央礼拝堂のドームの真下で音を鳴らすと、とても良く響いて面白い。他所のツァーのガイドが歌ってくれたのが聞けてラッキーだった。
最後に広場東側のシェイフ・ロトゥフォッラー寺院へ。ペルシアンブルーを基調とする建物が多い中で黄色を多用しているので暖かい雰囲気がある。
ちょうど夕方の光がドーム内にも届いていて、いっそう暖かな雰囲気に包まれていた。
歩き疲れたので、広場北東側にある名物チャーイハーネを探した。古物だらけのトンネルを抜け、うらぶれた建物の一角にそれはあった。
所狭しと天井から吊り下がるランプや壁にかかった武具に囲まれた隠れ家のようなとってもユニークな空間で、ど甘いお菓子と一緒にお茶にした。
夕食までの時間は、エマーム広場を囲むバザールを歩いて、様々な工芸品や食料品のお店を眺めて楽しんだ。特に今回気に入ったものを探して買って帰る予定のミーナーカーリーは、その職人技をしばらく見学させてもらった。
昨晩の第一印象は最悪だったエマーム広場は、今日一日過ごして180度印象が変わった。「エスファハンは世界の半分」と賞賛されたサファヴィー朝時代のペルシャの首都は、やはり期待を裏切らない素晴らしい所だった。
街中を歩いていてもレストランは意外と少ない中、ホテルの近くでようやく見つけたところで夕食にした。カバーブくらいしかメニューがなく、試しに頼んだ黄色のデザートも甘過ぎて全部は食べ切れなかった。