ベルゲン寄港:世界遺産の街、雨のフィヨルド、大滝くぐり

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複雑なフィヨルドを通ってベルゲン入港

6時に起きると、船はイェルテ・フィヨルドの中を南南東へ進んでいて、石油プラットフォームのような構造物も見えます。

船は進路を北東へ転じてビュー・フィヨルドに向かう水路を進む中、その景色を楽しみながら、ビュフェで美味しい朝食をいただきました。

続きの入港風景を船室のバルコニーから眺めていると、赤いタグボートも活躍しながら、写真の左奥の堀割りを塞いで中の船が出られないような形で接岸しました。

ベルゲンは、複雑なフィヨルドの奥の方にあるので、南から来た船は、随分と遠回りして8時頃に入港しました。(下図Bergen左側の青ルート)

今日は、ノルウェー5大フィヨルドの一つ、ベルゲンから数十キロ東にあるハダンゲルフィヨルドをバスで1日かけて訪れる船の寄港地ツアーに参加します。(上図Bergen右側の青ルート)

世界遺産のブリッゲン歩き

ラッキーなことにバスの最前列の景色の良い席に座れて、9時半過ぎに出発し、最初にすぐ近くにあるブリッゲン地区を訪れました。

歴史ある木造家屋が連なっていて世界遺産にも登録されています。

狭い路地がおもしろくて、独特な構造の建物を眺めながら歩き回りました。

外見は伝統的ですが、中はお土産物屋だったり、アーティストの工房だったり、レストランだったり、主に観光客向けのお店が多いです。ベーカリーからは、美味しそうなパンの匂いがしていました。

1666年築のこの白い家がブリッゲン最古の建物で、今はアートスクールになっています。

集合時刻まで自由と言われましたが、ほぼ全員がガイドから離れずに長い説明を聴いていました。我が家は付かず離れずであちこち写真を撮りながら歩いて、最後は一緒にバスに戻りました。

雨のハダンゲル・フィヨルド

そこから時々雨が降る中を長いドライブです。最初のトイレ休憩場所からは、小島が散らばる小さめのフィヨルドを望めました。

ハダンゲル・フィヨルドに出て写真ストップをした時には、雨がしっかり降っていました。

そこからフィヨルドの岸沿いに北上する途中、所々で緑鮮やかな草地が小島や岸辺を覆っているのが印象的でした。

14時近くになってノールヘイムスの街に着き、スモークサーモンやタラなどもあるビュフェランチをいただきました。

食後に岸辺の遊歩道を散歩していると、雨が降りフリースを重ね着するほど寒い中、泳いでいる人がいてビックリです。

雨には降られましたが、緩やかで女性的と言われるハダンゲル・フィヨルドの景色を眺めることができました。

迫力の大滝くぐり

ツアーの最後の目的地は、ステインスダルス滝です。雨降りで水量が増えていて、ガイドが今日は一番すごいと言っていました。

なんと滝の裏側を通り抜ける遊歩道があり、落水の迫力を間近に感じられました。

土産物屋には、トロール人形がたくさん並んでいます。

ノルウェーでは、日常生活でふっと物が無くなるのは「トロールのいたずら」とされていますが、我が家にもトロールが棲みついていそうです。

帰りは途中まで別の峠越えの道を通り、17時過ぎに帰船しました。雨は上がって青空も見えています。

カモメと一緒にベルゲン出港

18時前に船は岸壁を離れて出航しました。左奥に船首が見えている船は、フッティルーテン社のノルウェー沿岸急行船で、ここベルゲンと北極圏のロシア国境に近いキルケネスの間をあちこちに寄港しながら片道1週間ほどかけて行ったり来たりしています。

ノルウェーのフィヨルドをめぐるクルーズの選択肢の一つとして検討したのですが、寄港地毎の滞在時間が非常に短いので、今回のMSCの北欧クルーズを選びました。(北欧クルーズ中、あちこちの寄港地で何度もフッティルーテンの船を見かけました。)

出航後しばらくの間、カモメが船の周りを飛び交っていました。目の前を横切って飛ぶ際には、何か餌を期待してこちらを見ているような感じがします。バルコニーから餌を上げる船客も中にはいるため、船について来るようです。

人里離れた所でも、小さな島にも、岸辺に家が建っていて、海と一緒に生活をしている人がたくさんいるようです。

船は岩場のすぐ近くを通り過ぎることもありました。

ノルウェーでのクルーズは、フィヨルドの奥にある寄港地が多いので、入出港時の風景を長い間楽しめるのが良い点だと思いました。

エルビス・プレスリーに目覚める

毎晩、船のシアターでショーがありますが、この日は、エルビス・プレスリーのそっくりさんのショーで、大いに盛り上がっていました。

私は最初のうち眠くて寝てしまい、ふと気づくと観客席に降りてきたエルビスが目の前に立っていて焦りましたが、その後は目がパッチリになって、最後まで楽しめました。

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