ドバイ寄港:砂漠で4×4、世界一高いビルでVIP体験、スークめぐり

この記事は約10分でお読みいただけます。

ドバイに入港しQE2に再会

シンガポールからはるばるインド洋を横断してきたノルウェージャン・スカイ号は、アラブ首長国連邦で最初の寄港地となるドバイラシード港に接岸しました。

ドバイに来たらぜひ見たいと思っていたクイーン・エリザベス2号(QE2)を埠頭の向こう側に見ることもできました。QE2はイギリスの往年の豪華客船ですが、今は引退して動かないホテルになっています。

私が高校生の時、QE2が長崎に入港したことがあり、福岡の実家からわざわざ見に行ったこともある思い入れのある船です。その時(1977年3月10日)に撮った写真↓と見比べると、煙突の色が赤くなったのと、船首の赤い船会社名「CUNARD」が消された以外は、ほとんど変わってないように見えます。

接岸したノルウェージャン・スカイ号には、さっそく燃料補給のためのタンカーがやって来ました。

広大で立派なクルーズターミナルを通り抜けて・・・

ランドクルーザーに乗り込み、今日の寄港地ツアー「砂丘4×4アドベンチャー」に出発しました。

砂漠でジェットコースター

我が家が乗った車が1号車で先頭を走り、後を何台もの車が連なって、砂漠の中の砂丘を上ったり下ったり、まるでジェットコースターのようでした。

ハンドルさばきを間違えると横転したり斜面を転げ落ちたりしそうなところを巧みに走り抜けるスリル満点なドライブをしばらく楽しみました。

砂漠の中にあるキャメルファームに寄ると、赤ちゃんラクダがいてかわいかったです。

砂漠には植物も点在しているし、砂の表面にはいろいろな動物の足跡もありました。

砂漠に入る前に、タイヤの空気を少し抜いて砂の上でも走りやすいようにしていたのですが、砂漠を出る前に車に積んであるエアタンクから再び空気を充填していました。

一旦舗装道路に出てしばらく走った後、また砂漠に入ってデザートキャンプを訪れました。ここのカーパークは、カーペットと日差し除けの天幕付きです。

人間も天幕の下で冷たい飲み物でリフレッシュしました。

最初に予約していたツアーは、夕方に砂漠に来て砂丘から夕陽を見た後、デザートキャンプでBBQディナーを食べ、ベリーダンスを観たりヘナ体験もできるものでしたが、午前のツアーに変更したので、ラクダに乗って引き綱で少しだけ歩き記念写真を撮るのだけやっていました。

我が家は前にチュニジアなどでラクダにはたっぷり乗ったので、木陰から眺めるだけにしておきました。

砂漠から港に戻る途中、額縁型の展望施設「ドバイ・フレーム」の側を通りました。

ドバイモールで大好きなアラブランチ

13時頃に港に戻って砂漠ツアーは終わりましたが、夜遅い24時の出港までまだたっぷり時間があるので、Uberでドバイモールに向かいました。

その道中で見かけた奇抜な建物は未来博物館です。ドバイはいろいろおもしろいです。

かなり渋滞していたので世界最大級のショッピングモールに着いたのはほとんど14時でした。

まずはフードコートに行ってランチです。アメリカ資本のファーストフード店ばかりたくさんある中で、やっとアラブ料理のお店を見つけました。

お通し風にチーズ、オリーブ、野菜の盛り合わせとナンが出てきて、続いてハンモスとサラダも来ました。そのハンモスの美味しいこと。やっぱりこういうアラブ料理が我が家は好きです。

メインの魚料理とディルライスもとても美味しく、大満足のランチとなりました。

世界一高いブルジュ・ハリファでVIP体験

ドバイモールはランチだけにして、現時点で世界一高い建物(828m)であるブルジュ・ハリファに向かいました。

ドバイモール横の人工湖である噴水のショーも見たかったのですが、数分違いで見逃してしまいました。

湖畔のプロムナードを歩いてブルジュ・ハリファに向かいましたが、結局入り口はドバイモールの中にあり、予約でいっぱいとの事前情報もあったので、当日券は無理かなと思いつつカウンターに行くと、意外にもチケットを買う人の行列もないし、当日券もあるとのことです。

下調べで何段階かある展望台の下の安い方で十分と思えたので、2種類の入場券の安い方を選ぶと、2人で1000ディルハム以上(US$328)の料金です。それより安いチケットは無いとのことで、今さら登るのを諦める気にはなれず、買っちゃいました。

結局、それはVIPチケットだったのです。

無料のジュースもお菓子もある静かな待合室に通され、しばらくして来たガイドに連れられて建物の説明を聞きながらエレベーターに向かうと、どれだけ待つのだろうと気が遠くなりそうな長い長い行列があり、それを全部すっ飛ばしてエレベーターの前まで来て乗せてくれました。

124階「アット・ザ・トップ」でエレベーターを降り、一般客はここまでですが、VIPは別のエレベーターでさらに上へ行けます。安い方のVIPチケットを買ってシルバーのスティッカーを胸に付けた我が家は148階「アット・ザ・トップ・スカイ」で降りましたが、高い方のゴールドの人は154階まで上っていきました。

148階からの眺めは、やはり一目見て、これまでの高層ビルやタワーに登って見た景色とは違うと感じました。

ちょうどブルジュ・ハリファの影が、ドバイモールの屋根を突き刺していました。

広大なドバイモールもその前の人工湖もここから見ると小さいです。

外にも出られるようになっていて、地上との気温差を感じました。

さすがVIPです。なんと、ブルジュ・ハリファの絵がアートされたコーヒーやらナツメヤシのお菓子などもふるまわれました。

窓際の椅子は満席でしたが、上からの景色を楽しみながらゆっくりコーヒーを飲めるとは贅沢な時間です。

その後、一般客でごったがえす124〜5階も一通り見て、下りのエレベーター待ちの長蛇の列をすっ飛ばして下に降りました。

予想外の出費ではありましたが、結果的にはこれで良かったです。何時間かかるか分からない行列に並ばずに短時間でブルジュ・ハリファを体験できたので、ドバイの次の見どころに向かう時間ができました。

アブラに乗ってスークめぐり

ブルジュ・ハリファから最寄りのメトロ駅までは、まるで巨大空港のターミナルの端から端まで歩くように、いくつもの動く歩道を乗り継いで遠かったです。

券売機で行きたい駅が見つからず窓口に行くと駅名が変わったことを親切に教えてもらい、混雑した電車でようやく目指す駅まで来ましたが、ドバイ市街は移動するのに何かと時間がかかります。

まず、アル・ファヒディ歴史地区(バスタキヤ)に行き、ショップが並ぶ小径を歩いて行くと行き止まりで、どうも半分以上のエリアが工事で封鎖されているようです。

仕方ないのでそこは早々にして、ドバイ博物館の前を通ってドバイクリークへ向かうと、入るつもりはなかったですが、博物館も改装中でした。

その先には、ウズベキスタンで見たような美しいモスクがあったので、この道を通って良かったです。

ドバイクリークを渡るアブラに乗ると、水上は風が涼しくてとても気持ちがよく、我が家はこういうのが好きなんだなあとまた改めて思いました。

船賃は、21年前に乗った時と変わらず今も1ディルハム(約40円)でした。

対岸に着いた所が、ドバイ名所のいろいろなスーク(市場)があるエリアです。まずスパイス・スークと道具スークを見ましたが、こういう所は歩いていて楽しいです。

1番人気のゴールド・スークで、早足でやって来たこの男性は、ショーウィンドウの特定の金製品の写真を撮って店内に入って行きました。誰かにプレゼントするのに値段の交渉でもしているのかもしれません。

21年前に飛行機の乗継時間を利用してドバイを初めて見た時は、早朝すぎてゴールドスークのお店は全部閉まっていたのですが、今日は煌びやかで大賑わいでした。

美味しいスイーツ発見

一通り歩いた後、夕食に良いお店を探しましたが、スーク周辺には見当たらないし、その方が船に戻るにも近くなるので、またアブラに乗って対岸に戻りました。

お昼にしっかり食べてお腹はあまり空いていないので、カフェでたこ焼きみたいなのとチャイを頼むと、チャイは熱くて甘く、たこ焼きみたいなのはとっても美味しいスイーツでした。

ダヒプリ(Dahi Puri)というインド定番のストリートフードらしく、揚げパン(プリ)にヨーグルト、酸味のあるソース、スパイスを加えたもので、こんな機会に出会えて良かったです。

ドバイ夜景

すっかり暗くなってからUberで港に戻りました。船からは、ブルジュ・ハリファの夜景がきれいでした。

船のカフェテリアに行くと、めずらしく寿司が出ていたので、夕食の足しにしました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »