マゼラン海峡でカヤックを漕ぐ

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南米クルーズ9日目は、マゼラン海峡に面するチリのプンタ・アレーナスに寄港して、カヤックを漕ぐ寄港地ツアーに参加しました。

マゼラン海峡の街プンタ・アレーナスに上陸

船は、ビーグル水道を抜けて太平洋に一旦出た後、夜の間に南からマゼラン海峡の途中に入り、朝食中にプンタ・アレーナスに錨を降ろしました。

マゼラン海峡と言っても、この辺りは幅が約30kmもあります。

プンタ・アレーナスは、パタゴニア南部で最大の街ですが、大きな港はないので、テンダーで上陸しました。

昨日からチリの領海を航行していましたが、上陸してちゃんと入国するのはここが初めてです。

クルーズ中は、パスポートを船に預けっぱなしなので、押された出入国スタンプを見られるのは、最終下船前にパスポートを返してもらってからになります。

パスポートを持たずに新しい国に上陸するのは、変な感じがしましたが、部屋の鍵にもなっているクルーズカードが、下船・再乗船する際のパスポート代わりになります。

一方、検疫は厳しくて、果物などの持込は厳禁なので、手荷物の検査があり、うっかりランチ用にバナナなど持っていると没収されるし、罰金もあるかもしれません。

そっくりかえったマゼラン像に会う

街の中心にあるムニョス・ガメラ広場まで歩いて行くと、その中央にマゼラン像が建っていました。

マゼランの足元にいる人の像は、この地方の先住民を表しているそうで、その上でマゼランは、超“上から目線”でオレサマ然としています。

像のあちこちに落書きがしてあって残念でしたが、それも仕方ないような気がしました。

このマゼラン像は、ちょっといただけなかったですが、私にとってのマゼランは、小中学生の頃に何度も読んだ世界一周航海記である『死の艦隊』に出てくるマゼランのイメージです。

街歩きを終えて、一度船に戻って、ランチにしました。

マゼラン海峡でカヤックを漕ぐ

午後は、マゼラン海峡でシーカヤックを漕ぐ寄港地ツアーに参加します。

またテンダーに乗って上陸し、ミニバスで20分ほど南に行った所で、まず貸してくれるセミドライスーツの上下を着ました。

砂浜に移動し、一通りの説明を聞いて、陸上でシーカヤックに乗り込んだ後、係の人が海まで押し出してくれたので、楽に出艇できました。

一番のハイライトは、なんと野生のイルカがすぐそばに現れたことです。

なかなかうまく写真が撮れなかったのですが、ゴムボートのすぐ左の黒い点がイルカです。

エンジン付きのレスキュー用ゴムボートは、かなりのスピードが出るのですが、イルカはまるでそれと競争するように泳いでいました。

所々、昆布のような海藻が密集して生えていて、その上を漕いで横切るのはおもしろかったです。

1時間ほどカヤックを漕いだ後、波打ち際で転覆しないように、海岸線と直角に砂浜に向かって勢いよく漕いで上陸しました。

着替えた後、コーヒーとクッキー・ケーキをいただきながら一休みする時間がありました。

同じテーブルだったアメリカ人4人に、「どうしてこのクルーズに乗ることにしたのか?」と聞かれたので、「ヨットに乗るのが好きだから、ホーン岬を見たかった。」と答えておきました。


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