懐かしの三郡縦走路

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高校の山岳部で何度も歩荷(ボッカ、重い荷物を背負って山に登ること)した縦走路を、母と息子と一緒に親子3代で、三十数年ぶりに歩いてみました。
高校の時は、土曜にJR篠栗駅から楽園キャンプ場(標高420m)まで歩き、日曜の3時に起床して5時から歩き始めましたが、今回は、実家から楽園まで車で来て740に登り始めました。

最初の若杉山頂(681m)まで続くコンクリート道はよく覚えていました。昔はまだ暗い中をヘッドランプを点けて歩いた道です。
約40分で山頂の奥の院に到着。昔は通過するだけだった境内を歩くと、狭い岩の割れ目を鎖につかまって通り抜ける面白い所もありました。
青空で良い天気ですが、空気が霞んでいて、今日の縦走路の山並みはシルエットのようです。写真の奥の右端の山まで稜線沿いに10km余りをこれから歩きます。

若杉山頂からの急坂を昔は軍手を付けて木につかまりながら下りました。途中にサンショの木の良い香りがする所があった記憶があるのですが、今回はそういう場所は見当たりませんでした。
県道が横切る「ショウケ越」の峠(500m)まで50分かけて下ると、昔はなかった登山者専用の立派な橋がかかっていました。

ショウケ越から鬼岩谷(774m)まで45分、一気に急坂を登ります。こんな急坂を昔は30kgの荷物を担いで登っていたのだなあと、昔の自分に呆れたり感心したり。最初の歩荷では、ここを登って休憩する時にはバテバテでひっくり返っていました。
休憩を取りながら砥石山(828m)、前砥石山(805m)までさらに1時間かけて来ると、この縦走路の最高峰で山頂にレーダードームがある三郡山(936m)がかなり間近になってきました。

そこから1時間15分で三郡山頂に12:45到着。昔よりもアンテナ等の施設が増えていました。昔の行動食は、ブドウパン、ソーセージ、チーズが定番でしたが、ここで残りのおにぎり、チキン、ミニカップラーメン、コーヒー、チョコレートクッキー等でしっかり昼食にしました。

1330に三郡山頂を出発し、頭巾山(901m)、仏頂山(869m)を経て、1時間20分で最後の宝満山(830m)の頂上直下の岩場に到着。鎖を使って大岩を登ると山頂です。朝方より空気も澄んでいて、今日歩いてきた縦走路が一望できました。

また岩場を降りてキャンプ場に立ち寄りました。昔、ご来光を拝むためにここでキャンプしたこともあるのですが、ご来光を見れたかどうかは覚えていません。
久しぶりに長い縦走路を歩いたものの、明日も別の山に登ろうと思えば歩けそうとこの時点では思っていましたが、宝満山からの1時間40分の下りで、ずっと段差のある石段が続き、足にこたえました。

1710にふもとの竈門神社(140m)に到着し、16km、9時間半の三郡縦走を終えました。

縦走路と高度です。

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