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夕食後、いよいよウミガメ産卵の観察会です。相良海岸に産卵のため上陸するアカウミガメの調査、保護活動を行っているカメハメハ王国というボランティア団体の方から、観察の注意点が書かれた紙が配られました。
ウミガメが海上から上陸前に偵察中〜上陸中〜産卵のための穴を掘っている間は、警戒しているので、近づいたり、ライトを点けたり、音をたてたりしてはいけません。産卵開始後〜産卵穴の埋め戻し〜海に戻る間は、近くで静かに観察可能とのこと。
大潮の時は来ないそうです。今日は満月を2日くらいずれた中潮なので、やって来る可能性大です。でも毎日のように通って徹夜しても、何キロもある砂浜で、産卵するウミガメに実際に出会えるのは、よほど運が良くないと難しいようです。
砂浜に出ると、何と満天の星。まだ月が出る前なので、天の川まで良く見えます。今日は七夕。彦星も織姫星も天の川をはさんで輝いています。その後、水平線からの「月の出」の一部始終も見ることが出来ました。
ここが産卵した場所だという所もいくつか案内していただきましたが、中にはかなりの傾斜を高いところまで砂浜を登ったウミガメもいてビックリです。
夜中の3時頃からは、産卵した跡を砂浜を歩きながら探して、人が通りそうな場所で産卵した場合は、卵を掘り出して、写真のように安全な場所に移して埋め戻すそうです。
一旦ヤマネコ号に戻り一寝入りして、朝4時半頃に、ウミガメの産卵場所が見つかり、海水浴場の中なので卵を掘り出して安全なところに移すとのことで、その様子を見に行きました。迎えに来ていただいた先生、ありがとうございました!
まずはウミガメの足跡。海岸を歩きながら、これを見つけて、足跡を辿って、産卵後にウミガメが場所を特定されないようにカモフラージュしたところを、探索棒のようなのも使って産卵場所を探すそうです。
そして掘り出します。中は広がっていて、100〜150個の卵が埋められているのをていねいに取出し、数を記録します。ピンポン球くらいの大きさですが、意外にも少し柔らかいです。今回は123個でした。
1つだけ楕円形の卵があり、これは孵化しないとのことで取り除かれました。
その後、車で別の場所に運んで皆で埋め戻しました。この卵が孵化するのは約45日後の19時〜24時頃とのことです。ぜひ孵化の様子も見てみたいものです。
カメハメハ王国でこのようなボランティアをされている方は250名ほどいらっしゃるとのことで、ウミガメ保護のために睡眠時間をけずっての活動には本当に頭が下がります。ウミガメのことをいろいろと教えていただき、ありがとうございました!
コメント
卵が見られてよかったですね。
参加をちょっと迷った末結局都合が悪くなったのですが、行ってたらやっぱりハードすぎて今頃ダウンしてたかもしれません。孵化の時も微妙…。
往路に乗船していれば、海出る体験くらいのハードさがあったと思います。帰路はピクニックでした。自然が相手なので、自分が楽しめる関わり方を選んだ上で、後は運次第ですね。