ヤマネコ号お花見セーリング

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東日本大地震後、いろいろなイベントが中止されています。そんな自粛ムードが続けば経済が停滞し復興が遅れるから、被災していない人は普段の生活をすることが復興を支えるとも言われています。それは分かっていても、いつもの生活に戻る踏ん切りがつかないと感じている人が少なからずいる“今だからこそ”、世の中に一歩先んじてそういう流れを作り出していくことが、今できることのひとつではないかとも思います。

そんな気持ちで予定通り実施することにした「ヤマネコ号お花見セーリング」に、ARCからの参加者は久々に9名もの大人数となりました。鉄道ダイヤが不安定なので、いつもより遅めの7時半に長津田駅に集合し、ヤマネコ号には9:15頃到着。先に到着した人たちは水を流しながらデッキ掃除をしていました。

P4029355フライングジブを取付けて、9:40に出港。メンスル、フォアスル、ロワーステースルを上げたところで、淡島と本土の間の海峡を抜けます。今年は開花が遅れていて花見にはちょっと早過ぎでしたが、満開になった八重桜で彩られた山肌を想像して楽しみました。

P4029358今日は、所々で赤潮が出ていました。高校生の時に初めて見て、その境目がくっきりしているのに驚いたことがあります。久しぶりに見ましたが、汚染の一種なのであまり出会いたいものではありません。

P4029369_2淡島の海峡を抜けた後、西に向いながら、フォアトプスル以外の残りのセールを上げていきました。強さも方向も一定ではないけど、良い風が吹いていて、エンジンを切って純粋なセーリングを楽しみます。

帆を上げ終わったところで全員船尾に集合。ARCからは、並んだ順番に、COOT、真昼のふくろうさん、イグルーさん、Titmouseさん、erica航海士、どりすけさん、NPさん、MADEIRAさん、Foggy Scillyさんが自己紹介。もう1つ別の団体から参加の3名の方も、それぞれとてもユニークな方で、お一人はランサマイトでもあり、じっくりお話したかったです。海星に乗っていたMさんと、溜船長あわせて、全部で14名でした。

P4029378P4029379北北西に見える富士山の方向に進路を転じ、それぞれのセールの開き具合を調整して、快走しました。ヨット初体験のMADEIRAさんも舵輪を握って、沼津港にアプローチします。

P4029380港内に入ってからセールを次々と降ろし、12時ちょうどくらいに着岸。NPさんがヘッドスルをきれいにガスケットしてから、全員が入れるお店を探して、海鮮もののお昼にしました。

P4029381aデザートには、どりすけさんがチャレンジした「しらすアイス」を味見させてもらいました。港ならではの楽しめる味です。

13:30にヤマネコ号に戻ると、お昼の間に風が強まっていて、船を岸壁に押し付ける方向に吹いています。皆で岸壁をボートフックや手で押しても、また吹き寄せられてしまって、船がなかなか岸壁から離れず、今までで一番出航するのに苦労しました。

P1000267aエンジンで後進しながらようやく離岸できて、港内でメンスルとフォアスルだけ上げましたが、港外は一面に白波が立っている荒れた海でした。船首から波しぶきが飛んで来るので、皆船尾に集まって、大きく揺れる船で、波を越えて行きます。

午後は天気予報以上の強風で、残念ながらそれ以上の帆は上げられませんでしたが、ランサム的には『海へ出るつもりじゃなかった』の風と波を体験できました。
淡島の近くまで行って、陸地にさえぎられて多少は風が弱まっている海域でセールを降ろし、静浦漁港にはちょっと早めの15時頃に帰港。セールを片付けて、おやつを食べて、16:15頃に解散となりました。
今回の航跡です。(緑=午前、赤=午後)

20110402route

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コメント

  1. サグレス より:

    居残り組が口笛を吹きすぎたんでしょうか、「いい風」というより、吹きすぎだったみたいですね。
    でも、楽しそうな航海で何よりです。
    私はこの日は石神井川でお花見してネパール料理店へ。とても楽しく美味しい一時でした。

  2. COOT より:

    ��時間ちょっとの間に、あんなに風が強くなるとは、ラッパ並みの口笛をすごいスピードで吹いた人がいたに違いありません(笑)。
    沼津港の海鮮丼もおいしかったですが、ネパール料理というのもそそられますね。

  3. sugachan2 より:

    お久しぶりです。
    天気が良くてよかったですね!でも午後からの風と波は半端じゃなかったですね。本格的な航海が体験できたのでは?ヤマネコ号の航海、今年は参加したいです。。
    それにしても、、、沼津近辺でもこの時期に赤潮が発生するんですね〜

  4. COOT より:

    天気ポカポカ春爛漫、風はビュービュー春一番でした。午前と午後は、本当に同じ日?って感じです。
    ぜひまたヤマネコ号でご一緒しましょう。
    赤潮は、駿河湾で見るのはたぶん初めてでした。

  5. Petrel より:

    花見の航海、できてよかったですね。
    多比ヨットクラブの花見は、残念ながら中止になってしまいました。
    赤潮には昔出会ったことがありますが、この時期ではなかったような気がします。
    そのうち海上でお会いしたいですね。

  6. COOT より:

    一昨年みたいに多比ヨットクラブの花見と合流するのも楽しかったでしょうが、今回は残念でしたね。
    海上でお会いできるのを楽しみにしています。

  7. HEARTY より:

    快晴の中の快走、気持ちよかったでしょうね。この週末、都心では桜がそれなりに咲き始めていたので、海上からも楽しめるかと思いきや、、でも海と空の青さと富士山があればいいよね。

  8. COOT より:

    はい、それと後、風ですね。今回はたっぷり過ぎるくらいありましたが(^^; 冬〜春の富士山は雪をかぶって本当にきれいです。

  9. たつのこ太郎 より:

    COOTさん、皆さん、Ahoy!
    気持ち良さそうな感じが、読んでいて伝わってきました。帰路は風が強過ぎたんですね~。
    実は、私はランサマイトでありながら、帆走した事がありません。(^^;;
    でもブログを拝見するだけでも、楽しくなります。

  10. COOT より:

    春夏秋冬いつでも海の上は気持ち良いですよ〜。花粉症の症状が緩和したという方や、地震揺れを感じなくなったという方もいました(^^)。
    ヤマネコ号イベントはちょくちょくありますので、よろしければ一度帆走体験してみるのもいかがでしょうか。

  11. ポラリス より:

    AHOY!
    素敵な航海だったようで、何よりでした。
    まさにおうら山吹。
    私もまたいつかご一緒したいものです。
    先週末の札幌は雪でした(T_T)
    ポラリス

  12. COOT より:

    ヤマネコ号は基本的にいつでも乗れるので、ポラリスさんが上京する機会に合わせてイベントを組むこともできますよ〜。
    東京は今週末はポカポカでしたが、昨日、風はやっぱりビュービュー吹いていました。

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