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松崎に泊るたびに、早朝の漁船からの水揚げを楽しみにしているのですが、港の外に設置してある定置網に捕えられた魚たちを漁船に上げるところから見てみたいものだと思っていました。昨日雲見までドライブした際に、定置網を見おろせるポイントを見つけたので、早起きして6時前からそこで待機。
ところが残念なことに、後で聞いたのですが、今日明日は漁はお休みとのことで、漁船は現れないまま。日が昇った後、宿に戻って、朝食にイワシの残りをムニエルやつみれ汁にしていただきました。
お気に入りの自炊ができる宿は、来年の春まで人に貸すことになったそうで、しばらく使えなくなるのは残念ですが、また来年のヨットシーズンになればお世話になることと思います。
チェックアウトして、波勝崎の野生の猿でも見に行こうかと車を出したら、よく前を通る松崎の神社(長八記念館の向いの伊那下神社)の一角に、面白い木彫りの像が並んでいるのが目に留まりました。ウサギ、猿、カッパ…、いろいろな像が、それぞれ元の木材の形や特徴を活かしながら、多少荒っぽく彫られていて、実に楽しいです。
もっと面白かったのがこれ。柄杓ですくった水が流れて、瓶の中にしたたる音を、そこにつながる竹の筒の先っぽに耳を付けて聴くと、ちょっと金属的でにぎやかで楽しげな音が響いてくるのです。よく工夫してあって、この神社のクリエイティブな神主さん、素敵です。
木彫り像を眺めながら境内の奥の方に歩いて行くと、像がぽつんぽつんと立ててある山道が続いていて、展望台まで650mとのことなので、私だけ登ってみることにしました。急坂で、所々で草をかきわけ蜘蛛の巣にからまりながら、汗をかきかき20分ほど登ると、何と車でも来れる広場に出て、そこに展望塔が建っています。
登ったかいのある素晴らしい景色で、松崎の街が一望できる上に、その先の堂ヶ島までよく見えます。
結局、波勝崎の猿はまたの機会にして、大好きな松崎の街を再発見しながら午前中を過ごし、魚ばかりの食事を続けた反動で食べたくなったラーメンをお昼にいただきました。