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再び羊のバーベキューに舌鼓を打つ
クサール巡りを終えて大都市メドニンの市内を抜けると、羊がぶら下がってる店が数え切れないほどありました。まだ11時半だったけれど、今日は休息日なので早くから家族連れも食事している店に我が家も入ってランチにすることにしました。
2度目で注文の仕方も分かるので、リブを指差して600gお願いします。
ナツメヤシを1mくらいの高さにぶった切ったまな板は。血が染込んでいてグロテスクです。独特のナイフがキラリと鈍い光を放っていました。空気が乾燥してるので、いちいち洗わなくてもカビたりしないのでしょう。
生々しい羊がぶら下がっているのを見ると、最初はちょっと引けてしまうけれど、そのうちに見慣れて、可哀想なんだけれど、同時に美味しそう! と思うようになってしまったのは、日本人としてどうしたもんだろうか。
肉が焼ける間、パン、メシュイーヤ(唐辛子の焼きサラダ)、生野菜のサラダ、オリーブなどがテーブルに並びました。
コーラも頼んで、12.5ディナール(約900円)だったので、スベイトラ郊外で最初に羊のグリルを食べた時に17ディナールだったのは少しぼられていたのかも。
エアコンのないテラスでの食事だけれど、屋根があるので暑すぎる感じはしません。何よりも久しぶりの肉だし、フレッシュな癖のない肉はこの上ないご馳走でした。
う~ん、おいしかった! チュニジアでは結局この羊のグリルが一番おいしかったです。暑さで落ちていた食欲が一気に回復して、久しぶりにまともに食事ができました。
言葉ができないので折り紙で折り鶴を作ったらとても喜んでくれて、植木鉢に植わってる貴重な観葉植物に飾ってくれました。
ちょっとした事でも地元の人たちと交流がもてると楽しいものです。
道路端でフルーツを交渉して買う
大都市ガベスからスファックスまでは、地中海が見え隠れする眺めの良い道路でした。日差しが益々強くなって、車内で水分補給にスポーツ飲料を飲みながらのドライブです。
道路沿いにフルーツスタンドが目立つようになってきました。塩味の肉をたっぶり食べた後なのでフルーツが欲しくなり、イチジクとアプリコットを買おうと交渉するけれど、我々外国人を見てどう考えても不当な値段を言ってきて(たしか15ディナールとか)、売り手のオヤジさんはちょこっとしか負けません。ハッキリ言って日本よりも高く、納得できない値段なのでパス。
2度目に当たった店では、初めからイチジク1ディナール分、アプリコット1ディナール分と言って注文すると、2人で食べるにはあり余るほどたっぷりでした。
お腹を壊し、高速道路でスースを目指す
ところが、しばらくして私のお腹の調子が悪くなってきました。慌ててガソリンスタンドのトイレに飛び込んだりして何とか運転を続けます。
世界遺産でもあるエル・ジェムの円形競技場を目指していましたが、その近くのホテルの場所がガイドブックの情報だとあやふやで、ホテル探しが大変そうだったので、さらに北上して世界遺産の旧市街で有名なスースへ目的地を変更。
高速道路は快適でスピードも上がって効率よく走れました。
ビックリしたのは、高速道路の路側帯に物売りがちらほらいて、ヒッチハイクのように手を上げてクッキーなどを売っているのです。高速道路だからほとんど車は停まらないだろうに、こんなので商売になるのでしょうか? 少年から老人まで、男性が道路端に立っています。しかも炎天下のなか、帽子も被らずに日向で…。
エル・ジェムを通過する時に円形競技場が遠目にちらっと見えました。
高速道路のサービスエリアで給油をして、スースの街中へ入るための道順を調べ、ホテルに目星をつけて、大都市スースへ入って行きました。
夕方のラッシュでスースの中心地はタクシーやバスでごったがえしています。
目指すホテルが見つからず彷徨って、高級ホテルを当たってみるけれど、ビックリするほど高いのに満室でした。どうやらこのへんの海岸は、夏はヨーロッパからのヴァカンス客で賑わっているようです。
地図を見てる時にたまたま車窓に見えたホテル・アズールを当たってみると、少し高めの64ディナール(約4700円)でしたが、私がお腹を壊して疲れていたのでここに決めました。
海が見える部屋でした。