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今シーズン初のツバメ合宿です。参加者は、ツバメ初乗船のカモノハシ族のご一家3人(シーホッパーさん、ダックフードさん、オプティさん)と、O船長、航海士、COOTの計6名。帆走に加えて新鮮な魚や温泉も楽しめるように、近場だけどお気に入りの松崎に行くことにしました。
我が家は5時起きで、久々に朝食を沼津魚市場の丸天でいただきました。航海士は、「いつもおいしい」と一言言ったせいか、毛ガニが丸一匹入った味噌汁を「おねえさんに」(だって…笑)とサービスしてもらっていました。
10時頃安良里に到着して、航海士が楽しみにしていたサビキ釣りをしていたら、カサゴ1匹、メジナ4匹の釣果です。
11時半頃、皆も到着し、テンダーでツバメに乗船して、航海士とオプティさんはまた少し釣りをしたり、ツバメのことをちょっと説明したり、新緑が映える回りの山を眺めながら、お昼を食べたりして、のんびりします。
13時ちょっと前に出港。港を出て、メンスルを上げて、しばらく風の様子を見ます。天気予報だとこの週末はあまり風は期待できないかと思っていた割には、良い風が吹いています。3番のジェノアを上げるつもりで、より大きな2番を上げてしまいましたが、結果的には正解でした。
南西の風を受けて、左舷開きのクローズホールドで西北西〜西方向を目指しながら、さっそく、カモノハシ族の皆さんが、交替で舵を取りました。オプティさんは、毎月ディンギーのスクールに通っている現役のヨット乗りです。ディンギーとクルーザーの違いを少しも感じさせずに、最初から見事な舵さばきで、O船長も「これは才能です」と言うくらい、コンパスがピタッと止ったまま、ツバメがまっすぐに進んでいきます。一般的に、初心者の人は舵を動かさなさ過ぎて、ある程度経験を積むと絶えず舵を動かして進路を常に調整しているのですが、オプティさんの場合はその常に調整する幅がとっても狭い範囲で済んでいるので、まるで舵を動かさないまま真っ直ぐに進んでいるように見えます。私もこれには感動しました。
その後も、オプティさんが舵を握ると、乗っているだけでも違いが感じられるくらい、ツバメが勢いづいて、実に滑らかにスイスイスーイと進んで行くのです。まさにツバメでした。
駿河湾を1/3くらい横断したところで転回して、松崎を目指します。曇り空でちょっと肌寒かったですが、ずっと安定した良い風が吹いていて、2本もトローリングしながらも、平均5ノット、最高7ノットの快適なセーリングが出来ました。
17時過ぎに松崎に入港し、いつもの場所には大きな台船が係留されていて、ちょっと留める場所に苦労しましたが、それもまた楽しみの内です。
温泉に入り、自炊設備付きの宿で、焼き肉と安良里で釣れた魚の塩焼きの夕食を作っていただきました。宿の女将さんからいただいたタケノコも旬のものでとてもおいしかったです。