ヤマネコ号の冒険1日目後半: 沼津→清水

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沼津からは天文台さん・Minnowさんご一家4人とleiraniさんも加わって、総勢17名で、予定通り17時過ぎに出港しました。何と天気予報がはずれてパラパラと雨が降っています。北海(駿河湾)横断に乗り出すのに多少の荒天は史実通りなので、かえって皆は喜んでいるようです。いろんな色の防水外套を着てとてもカラフルな乗組員がコックピットに全員集合して、それぞれ自己紹介をしました。

曇り空で、洋上からサンセットを眺められないのは残念でしたが、雨はおさまってきたので、いよいよ帆を上げることになりました。既に薄暗い中、最初にメンスルを上げます。まず、メンスルをはさんでブームとヤードを結んでいるガスケットを取り外します。次に、船尾でシートをゆるめる人2人、メインマストのふもとでハリヤードを引く人2人が協力して、メンスルが上がりました。

続いて、フォアスル、ロワージブ、ロワーステイスルを上げます。7枚中4枚の帆を上げて、機帆走で清水を目指します。

もうすっかり夜です。大瀬崎の灯台がちょっと複雑な光り方をしています。田子ノ浦あたりの街灯りも見えます。明日が満月というほぼ中秋の名月が、一度だけ雲間から顔を出して、海の上にきれいな光の道を見せてくれました。

P9132267ヤマネコ号も、マストの上と船尾に白、船首に近い左右に赤と緑の航海灯を点しています。夜間航海の舵取りを順番に交替しながら味わいました。

光っているのは、陸の灯台、空の月、船の航海灯だけではなく、海の中にもありました。ヤマネコ号がたてる左右の波の中で、夜光虫が青くピカピカと光っています。とても幻想的な美しさでした。

Imgp0075北海(駿河湾)を横断してオランダのフラッシング(清水港)が近づいてきました。港の入り口を示す右に赤、左に緑の灯台の間を目指します。夜でも意外と明るいもので、帆を降ろす時も暗くて困ることはありませんでした。

Imgp0120_2ヤマネコ号は、とてもにぎやかな彩りで光っている風車(大観覧車)のすぐ近くの岸壁に接岸しました。ツバメのO船長が、何と車で先回りして清水で出迎えてくださいました。

Imgp0131入港作業が一段落してから、皆でO船長の車とタクシー3台に分乗して駿河健康ランドに行きました。ここでいろんな温泉にのんびりとつかります。私はちょっと温度が低めのプールと、冬のように寒いアイスサウナが一番気に入りました。

温泉を出ると、もう他の人は見当たらなかったので、T船長、O船長と3人でビールで夜間航海を祝して、早めだった夕食の足しにお茶漬けをいただいた後、仮眠室で横になって休みました。

(最後の3枚の写真の撮影:どりすけさん)

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