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朝5時に起床。溜船長、ヤマネコ号のお客様1人、NP家4人は、松崎6:05発のバスでやって来ます。ツバメ宿泊組5人は、同じバスに、安良里から6:27に乗って合流しました。貸切状態のバスの中で、地元のことにとても詳しい溜船長の楽しいお話を聞きながら、土肥でバスを乗り換えて戸田へ向かいました。
ヤマネコ号は、戸田港の中心となるホワイトマリン号が発着する一等地の桟橋に係留されていました。すぐ隣では朝市をやっています。
ヤマネコ号に乗船すると、全員が溜船長から海賊バンダナをいただいちゃいました。何と嬉しいプレゼントでしょう! さっそく頭に巻いて、まずは海賊旗の掲揚です。ちゃんとそのための旗とハリヤードがあるのが嬉しいです。
戸田を8時に出港。抜群のタイミングで海くまさんご夫妻が車で港に到着し、手を振ってお見送りしていただきました。O船長が舵輪を握ってヤマネコ号を戸田湾から出し、他の乗組員はフェンダーをデッキ上に取り込んで、松崎に向けて伊豆西海岸沿いに南下します。
戸田から松崎までの2時間あまりのヤマネコ号での航海、素晴らしかったです。残念ながら松崎で待っているお客様のためにも時間節約のために、帆は上げず機走のみでしたが、多少荒れている海をものともせずに、力強く安定して進んでいくヤマネコ号は素敵な船でした。
揺れるマストの上に登って、しばらく鳥になってデッキを見下ろしたり、水平線を眺めたりしました。バウスプリットに座って、心地よい上下動と海原を切り進む感覚を味わいました。皆で交替で舵輪を握りました。ハンドコンパス・海図・三角定規を使っての沿岸航法の練習もありました。サメが泳いでいるのも見かけました。バウスプリットのネットをハンモック代わりに寝転がってみました。いやー、もう素敵、素敵!
9:40のバスで松崎に到着したMinnowさんより携帯連絡が入ります。まだヤマネコ号は田子沖で、もうしばらく待っていただきます。10時頃、松崎港を視認しました。Minnowさんも堤防の上からヤマネコ号を視認したそうです。入港、接岸。Minnowさんが船尾側のもやい綱を岸壁で受け取ってくれました。
なかなか自分でも出来栄えを気に入っていた攻守条約文書に、溜船長、O船長、続いてそれぞれの乗組員が順番に署名して、同盟の調印式を執り行いました。私は「ツバメ一等航海士兼ベックフット号船長」なんて署名しちゃいました。最後に、両船長ががっちり握手して記念写真です。
ヤマネコ号、ツバメ号、ばんざ~い!
ツバメ側は車で安良里に戻り、午後に用のあるNPさんご一家はそこで解散して、残りはツバメに乗船し、なめこ汁、サラダ、ホットドッグの昼食です。
昼食後、しばしのんびりしていると、ヤマネコ号は帆を上げて堂ヶ島沖を北上中との連絡が入りました。ヤマネコ号と海上で出会うためにツバメも出港します。機走にてちょっと沖に出してから南下しますが、海は昨日と全く変わらないくらい荒れ模様です。
荒れた海の中で船を探すのは、ちょうど海戦の予行演習になりそうです。真昼のふくろうさんが、セールホー! 誤報でした。またセールホー! 今度はどうも本物そうです。何とこの風の中でトプスルまで上げている様子です。
進路を変えて敵船に接近。あちらも気づいた模様。だんだんと距離がせばまります。どちらの船も波で大きく揺れています。
いやー、ヤマネコ号は、何と素晴らしい雄姿でしょう。メインスル、メイントプスル、フォアスル、ロワーステースル、ロワージブ、フライングジブの6枚の帆を張っています。惚れ惚れ。そんな素敵な船が、目の前を帆走しているのですよ!
接近して反転して併走して追いつかれて追い抜かれて、素敵でした。お互いの船の上から相手の写真を撮りまくりました。いつか海戦をする日がとても楽しみです。
海が荒れているので、大きく手を振ってさようならをして、ツバメは安良里に帰港します。ヤマネコ号は静浦の母港へ向かって北上を続けます。
小休止。余韻に浸りました。
荷物をまとめてツバメを下船しましたが、そのまま帰ると大渋滞する時間なので、景色のきれいな浮島(ふとう)に向かいました。先週に引き続き、まずはカキ氷、そして先週気になっていた「フジツボの味噌汁」も注文してみました。フジツボ自体の身は、磯臭くて少しジャリッとしていましたが、良い出汁がでていて、スープは美味しかったです。
食べている間にだんだん元気が出てきて、結局またスノーケリングすることになりました。でも、海がここも荒れていて洞窟の通り抜けは無理、ソフトコーラルがきれいな所も波で視界が悪いし近寄るのは危険そうです。早々に引き上げて、温泉につかりました。
そもそも、もう誰も泳いでいない夕方で、海も荒れていて、スノーケリングするのは始めてだしそんなことするなんて聞いていない方もいるし(ごめんなさい、私のせいです(^^;)、海水浴に行くのにどこかに水着を忘れてきた方もいるし(海外旅行に出かけるのにパスポートを忘れる人もいないわけではないですし(^^;)、いやーもう「とんでもない海水浴」を楽しんだ(!?)のでありました。
夕食は、初めていく店でしたが、宇久須の感じの良いソバ屋さんで、ボリュームたっぷりの丼物とソバのセットをいただき、先週とほぼ同じ20時前に帰路に着いて、日が変わる頃に帰宅、バタンキューしました。
コメント
うわぁぁぁぁ、おうらやまぶきぃぃぃ!!
完璧な「ほんとうの生活」ですね!
ヤマネコ号の美しいこと・・・。うっとり・・・。
私は今年はまだ、全然スノーケリングをしていないのです。こんなことでは、船の博物学者として失格だわ・・・。海軍大臣を何とかだまくらかして、本当の生活を手に入れなくてはなりませんね!
フジツボの出汁、美味しいでしょう?
エビやカニと近いグループなので、美味しいのです。ただ、殻がごつくて食べる所が少ないんですけどね・・・。あの火山のような殻の中身は、一丁前に脱皮もするんですよ(エビやカニと似た仲間だから!)。
おお、サグレスさんは、さすがにフジツボの出汁は経験済みだったのですね。中身ももっとおいしければ、磯のそこらじゅうにあるフジツボが採りつくされかねないから、あの程度の味で良かったのかも(笑)。
ヤマネコ号、いつかぜひ皆で乗りに行きましょう!