熊本でアドベンチャー:海床路歩き、海中の鳥居、謎のトンカラリン遺跡

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帰省中に福岡在住の友人夫婦と熊本方面へプチ冒険旅行に出かけました。

海床路を歩く

高速を使って2時間半のドライブで、最初の目的地の長部田海床路(ながべたかいしょうろ)に着きました。熊本市から天草へ向かう際に通過する宇土半島北岸の付け根辺りにあります。

海床路とは、潮が引いている間だけ海の中から現れる道です。10時の干潮時刻の30分前に着いたので、ほとんどが歩ける状態になっていました。

海に向かって歩いて行くと、有明海の対岸にある雲仙普賢岳がほぼ正面に望めました。

もともと海苔の養殖や貝を採る漁師のために作られた道なので、海床路の先の方には、海苔網を張るための竿がたくさん並んでいました。

今日は潮の干満差が小さい小潮なので、海床路の先端付近はまだ水没したままでした。海の中に電柱が立ち並ぶシュールな写真が撮れてかえって良かったです。

地元の漁師の方かと思いますが、海床路の中程まで軽トラックで来て、貝か何かを採っていました。

海床路の両側にはアサリのような貝がたくさんありましたが、ここでの一般の潮干狩りは禁止されていました。

干潟には、カニもたくさん歩き回っていました。泥団子を周りに積み重ねた穴も見かけましたが、アナジャコの巣でしょうか?

熊本県出身の尾田栄一郎さんの人気漫画「ONE PIECE」のジンベエ像が、海床路の入り口にありました。

熊本県内のあちこち計10ヶ所に「麦わらの一味」の像が建てられているようです。

海床路の入り口のショップで売っていた珍しい海ぶどうトッピングのソフトクリームを食べてみました。

海ぶどう自体は思ったより薄味で、プチプチした食感を楽しみました。

大のお気に入りの道の駅

次に、我が家お気に入りの道の駅 不知火に行き、目当ての柑橘類をたっぷり買いました。この季節は「河内晩柑」という品種がたくさん出ていましたが、試食してみると美味しかったです。それと、前回冬に来た時に買って美味しかった「はるか」と言う品種も買えました。

道の駅のレストランでランチにしました。カンパチごまだれ丼定食に以前ここで食べて美味しかった貝汁を追加して満腹になりました。

カンパチごまだれ丼は、期待をはるかに上回る美味しさと身の厚みで、貝汁のアサリもぷりぷりしていて、元々お気に入りの道の駅ですが、またさらに気に入り度が増しました。

海に立つ鳥居

道の駅から少し西に行くと、海中に立つ鳥居がありました。潮が満ちてきていましたが、まだかろうじて鳥居まで歩いて行けました。

階段を登って永尾剱神社の境内から見下ろすと、鳥居の様子がよく分かります。

満潮時に半分水没した光景も想像できました。

謎の遺跡トンカラリン

最後に、友人が「トンカラリン」と言う面白い遺跡に連れて行ってくれました。

九州道菊水ICの近くにある全長約450mの謎の遺構で、いつ誰が何のために造ったのかはよくわかっていませんが、松本清張は「邪馬台国に関係した鬼道ではないか」との説を唱えました。

トンネルと溝が交互に繋がっているのですが、途中にある穴を覗いてみると・・・

奥に石段が見えています。探検部出身の血が騒ぐので、エイッと中に入ってみました。

7段の石段の先には狭い暗渠が続いていますが、汚れても良いツナギを着て匍匐前進でもしない限りはこれ以上進めません。

石積みは、布石積みという日本では珍しい工法で、エジプトのピラミッドと同じものなのだそうです。

地上から暗渠の先に行き、溝を辿って行くと、また別のトンネルがありました。

溝とトンネルを交互にたどって歩く限り、これは水路の遺跡にしか見えませんでしたが、排水路にしては不都合な点が多すぎるらしく、用水路説と信仰遺跡説も捨てきれないようです。

近くには立派に整備された古墳公園もあったのですが、ロマンに満ちて冒険心をくすぐるトンカラリン遺跡の方がずっと楽しめました。

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