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妖怪に占領された街へ
皆生温泉2日目の午前は、雨模様の中、まず境港駅(鳥取県境港市、愛称「鬼太郎駅」)へ行きました。
初めて境港に来たのは、高校を卒業した春休みに、ここからフェリーに乗って隠岐島へクラブの友人と旅行した時でした。
しかし、見覚えのある景色は全くありません。
それもそのはず、今、境港の街は、すっかり妖怪たちに占領されつくしています。
駅前では、『ゲゲゲの鬼太郎』の作者、水木しげる先生が執筆しているところを鬼太郎、ねずみ男、目玉おやじが見守り・・・
ポストの上には、一反もめんの代わりに郵便葉書に乗って飛んでいる鬼太郎がいるし、ちょうど鬼太郎列車が出発して行きました。
さらに、世界中から集まった妖怪たちと鬼太郎が、世界妖怪会議までやっています。
す、素晴らしい! 想像以上に街は妖怪だらけです。
水木しげるロードで妖怪スタンプラリー
駅の観光案内所で妖怪スタンプラリーの台帳を兼ねた妖怪ガイドブックを買って、スタンプを集めながら水木しげるロードを歩くことにしました。
通りの両側には様々な妖怪たちのブロンズ像が並んでいます。
鬼太郎の手の上の目玉おやじは、通りがかる人が撫でて行くせいか、金色に光っていました。
しかし、鬼太郎の下駄まで光っているのは謎です。
立っているねずみ男もいましたが、こちらの方がそれっぽくていい感じでした。
なんとここではATMまで妖怪仕様で、「ATM周辺で妖怪に暗証番号を聞かれても決して教えないでください。」と書かれた立札があります。
トイレの男女別シンボルも鬼太郎とねこ娘で、徹底したこだわりっぷりがとても楽しい街でした。
妖怪スタンプラリーは、一軒の閉店中のお店の中にあるものだけ押せませんでしたが、それ以外は完成させたので、観光案内所で修了スタンプとステッカーをもらいました。
21年連続日本一の庭園
午後は、がらりと趣を変えて、足立美術館(島根県安来市)を訪れました。
アメリカの日本庭園専門誌によって21年連続(記録更新中)日本一に選ばれた日本庭園がここの見所です。
和室の床の間に飾る掛け軸の代わりに庭園の一部の景色を見せているのはおもしろいと思いました。
掛け軸の他にも同様の仕組みで「生の額絵」、「生の衝立」などがありました。
広大な庭園で、写真の右奥の方には、崖を流れ落ちる滝まであります。
ちょうどこのブログ記事を執筆した2/9の2日後、2/11(日)21時から「NHKスペシャル」で、ここの庭師たちに1年間密着して彼らの美学と驚きの技を紹介する番組が放送されるので、観るのが楽しみです。