眠りは浅かったですが、機内でもそれなりに眠れていたので、6時過ぎには起きて、今日は予定通りリューベックへ出かけることにします。
切符に苦労してリューベックへ
アパートからハンブルク中央駅までの交通とリューベックへの鉄道のチケットを買うのに準備不足で、必要なスマホアプリをインストールしたり、支払いに使うデビットカードを登録したり、どのチケットがお得か調べたりで手間取りました。
最初、ハンブルク交通局(hvv)のアプリでアパート〜ハンブルク中央駅間のチケットを買おうとしましたが、住所をドイツから日本に変えられずダメ。結局、ドイツ国鉄(DB)のアプリでリューベック行き片道乗車券を買うと、ハンブルク市内交通込みだったので、かえってそれの方がお得でした。
しかし、一度に1人分しか買えず、続けて買おうとするとカードの不正使用検知システムに引っかかり、それを解除して購入をリトライして3回目にやっと買えました。ふーっ。
9時過ぎにアパートを出て、長袖でちょうど気持ちが良い気温の中を最寄りのバス停まで歩き、バス、Uバーン(地下鉄)を乗り継いで、まずハンブルク中央駅まで行きました。

そこからDBの列車に50分ほど乗って、11時頃、リューベック中央駅に着きました。

憧れの門をくぐって世界遺産の旧市街へ
ハンザ同盟の盟主として繁栄したリューベックは、トラヴェ川とトラヴェ運河に囲まれた旧市街全体が世界遺産となっています。

駅から旧市街に向かって歩いて行くと、格好いいホルステン門が見えてきました。
今回そもそもリューベックを訪れたのは、妻が学生時代の貧乏旅行中にどこかでこの門の写真を見て、ぜひ行って見たいと思ったのに、その時は行けなかったからなのです。

15世紀に建てられたものですが、地盤が弱いところにめり込んでしまい、写真でも分かるようにちょっと傾いています。
門をくぐり抜けて旧市街に入り、振り返ってまた門をじっくりと眺めました。

教会の塔から眺める旧市街
旧市街に入って右手に聳え立つ聖ペトリ教会の塔に登りました。

ホルステン門の左手前にはトラヴェ川に沿って煉瓦造りの塩の倉庫が建ち並んでいます。

反対側を眺めると、トラヴェ運河まで旧市街が広がっています。

次に行く広場と教会もすぐそこに見えました。

エレベーターが動いてなくて、かなり足にこたえる階段でしたが、登った甲斐のある景色でした。
煉瓦ゴシックの市庁舎と教会
塔を降りてマルクト広場に来ました。右手に市庁舎、奥にマリエン教会が建っています。

市庁舎は、黒っぽい煉瓦で出来ていて、上部に並ぶ風穴もいい感じで、ドイツのあちこちで見た市庁舎とはかなり違う趣でした。

次に、マリエン教会の中を見ました。天井が非常に高いせいで、それほど大きくは見えませんが、パイプオルガンは世界最大級でバッハも聴いたそうです。

WWIIの空襲で落下した塔の鐘が、そのまま平和の記念として残されていました。

腹ごしらえ
12時を過ぎてお腹が空いてきたので、リューベック名物のマジパン(アーモンドの粉で作った砂糖菓子)で有名なニーダーエッガーというお店に行ってみました。

中はまるで博物館のように様々な種類のマジパンが並んでいました。
あまりに圧倒されて見ているだけでお腹いっぱいになり、結局、ここでは何も買わず、近くのカフェでサンドのランチにしました。

その後、スーパーで食材の買い出しをしましたが、さすがドイツ、ビールの種類が多くて選ぶのに迷います。

旧市街一周クルーズ
予定していた見どころを全て回ってまだ時間があり、ちょうどまもなく出航する船があったので、旧市街を1時間ほどで一周するリバークルーズをすることにしました。(写真は乗った船とは違いますが、似た遊覧船がいくつも出ていました。)

いくつもの帆船が岸に繋がれていたのですが・・・

帰りのハンブルク行きのチケットをアプリで購入するのに、2人目の分の決済がいつまで待っても終わらず、一度キャンセルして別のカードを使ったら、また不正使用検知システムに引っ掛かり、それを解除するには制限時間以内に日本に電話しなくてはならず、それが出来ずにそのカードは使えなくなってしまいました。(数日後、時間のゆとりがある時に日本に電話して復活しました。)
最初のカードでもう一度試すと今度はうまく行きましたが、クルーズの前半はそんなドタバタで、ようやく途中から景色を楽しめるようになりました。
川沿いには個性的な家が建っていて、中には海賊旗を翻している家もありました。

途中でいくつも橋をくぐりましたが、最後にホルステン門の横の狭い橋を抜けてクルーズを終えました。

リューベック旧市街を思い残すことなく足と船で見て回れて、妻の学生時代からの願いも叶いました。
コメント