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コナ・コーヒー
ハワイ島のカイルア・コナに滞在中なので、コナからすぐに連想されるコナ・コーヒーの良いお店はないかと調べたら、宿から車で20分くらいのところに博物館も兼ねたロイヤル・コナ・コーヒー・センターがありました。
いろいろな種類のコナ・コーヒーを試飲して、我が家用やお土産用にいくつか買いました。
古代ハワイの聖地
次に、プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園にあまり期待せずに行ってみると、予想以上に良かったです。
ここは、タブーを破り罰を受けた人が逃れて来て許しを得る聖地だったのですが、ビジターセンターの説明ビデオがとても良くできていて、まるで映画を観ているように引き込まれたので、楽しみながら理解が深まりました。
これは、溶岩に掘られた穴に白黒の石を並べて遊ぶコーナエと呼ばれる古代ハワイの戦略ゲームです。ルールを教えてもらってプレイしたかったですが、そこまでの時間はありませんでした。
それほど広い公園ではありませんが、どこを歩いていても絵になる景色で楽しめました。
絵の教会
次にセント・ベネディクト・ペインテッド・チャーチに行くと、小さな教会なのに駐車場にたくさんの車が駐まっていて驚きました。
でも教会の中に入ってみると納得で、壁や天井に描かれた絵が素朴で素晴らしくて、たくさんの観光客が見に来るわけです。
柱を椰子の木に見たてた絵がハワイらしくて気に入りました。
高度順化
午前中のサウス・コナめぐりを終えて宿に戻りランチを済ませ、午後は「マウナケア山頂 サンセット&星空ツアー」に参加しました。
今日の天気予報が良さそうだったので前日になって予約したのですが、標高4207mのマウナケア山頂に行くので、前に東チベットで標高4300mの峠をバスで越える際に高山病の症状が出て苦しんだことがある妻はやめておくことにしました。
14時過ぎにツアー会社のオフィスに行き、その後2組ピックアップして、途中で雨降りになりましたが、雲より高い所まで登って来たのでまた晴れて、標高約2800mにあるオニヅカ・ビジター・センターに16時過ぎに着きました。
ここで1時間ほど休憩して高度に身体を馴らします。
ここにあるトレイルに入るとヘイアウ(祈りの場)がありました。神聖な場所なのでこの裏側に行ってはいけないそうです。
トレイルを少し歩くと、お目当ての銀剣草が咲いていました。希少な高山植物です。
この後、標高4000mを超える所まで行くので、高山病を防ぐためにも満腹になるのは良くないけどある程度は食べておく方が良いとのことで、ココナツパンやマカデミアナッツなど配られたスナックを食べ出したところ、どれもとても美味しくて全部食べてしまいました。
悪路を山頂へ
オニヅカ・ビジター・センターまでは普通の車でも登って来ることはできますが、この先は未舗装路になり4WDでないと入らせてもらえません。実際にかなりのガタガタ道の急坂が続きました。
溶岩があちこちで噴き出した時にできたたくさんの小丘が見えます。おもしろい景色です。
未舗装路は、山頂に近づくとまた舗装路になりました。山頂に行く車の数を制限するためにわざと未舗装路を残してあるけれども、巻き上げる埃が天体観測の邪魔にならないように、山頂に近い所は舗装してあるそうです。
世界最高地点の景色
オニヅカ・ビジター・センターからは思ったより早く30分ほどで山頂エリアまで登って来ました。気温もぐっと下がり、貸与された極地防寒着を着てちょうどいいです。
ずらりと並んだ各国の天文台、一番左側が日本のすばる望遠鏡の建屋です。しかし、マウナケアは古代からハワイアンにとっての聖地であり、最初は1つの約束だったのが次々と天文台が増えて、さらに巨大な望遠鏡(TMT: Thirty Meter Telescope)の建設計画(日本が最大の出資国)があることに大きな反対運動が起きています。
マウナケアは、遠くから見るとなだらかでおもしろみに欠ける山体ですが、山頂に来て眺める景色は、なかなか変化に富んでいました。
標高4205mのマウナケアはハワイ最高峰ですが、海底のふもとからの高さはエベレストより高い10203mもあるので、「世界一高い山」だとも言われています。世界最高地点の景色をどうぞっ!
空気が薄いので山頂では意識的にゆっくり動く必要があります。坂道を登ってトイレに行く際に、ちょっと息が上がりましたが、それ以外は特に高山病の症状が出ることもなかったので良かったです。
サンセット&ビーナスベルト
このツアーのハイライトであるマウナケア山頂からのサンセットをしっかり見ることができました。日没は18:50でした。
太陽と反対の東側にはビーナスベルトがきれいに見えていました。
星空観測
個人的にはサンセット以上に楽しみにしていたのが、天文観測に理想的なマウナケア山頂から眺める星空です。
どんどん暗くなる夜空にオリオン座や銀河が浮かび上がりました。オリオン大星雲のにじんだ光も肉眼でよく見えます。
日本では八重山諸島辺りまで行かないと見えない南十字星(写真↓中央下部)や、全天で最も明るい球状星団のオメガ・ケンタウリ(南十字星の下の2つの星を左上方向に3つ分延ばした辺り)が見えたのが一番嬉しかったです。
最後に、ライトセーバー(本当はレーザーポインター)で南十字星の中心を貫いている私の記念写真を撮ってもらいました。
宿に戻ったのは23時過ぎになりましたが、その分、たっぷり満天の星を眺めることができてハッピーでした。