東京湾に進入、東京国際クルーズターミナルで下船、クルーズの総括

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東京湾に進入

まだ5時前で真っ暗な中を起き出して、東京湾の夜間クルーズというワクワクする機会をしっかり楽しむことにしました。

ブリッジ見学室の電子海図を見に行くと、ジュエル号は、房総半島南西端の洲埼は既に通り過ぎて、もうすぐ三浦半島南東端の剱埼という辺りまで来ていました。もう東京湾内です。

まもなく浦賀水道航路に入ることになります。たくさんの船舶が往来する航路で12ノットの速度制限がありますが、画面の左上の表示によるとジュエル号は現在11.5ノットです。

レーダーを見てみると、周りにいくつも他の船舶がいました。

東京湾の水先人が乗船

デッキに出ると、運良くちょうどパイロットボートがやって来て、浦賀水道航路に入る手前で東京湾のパイロット(水先案内人)がジュエル号に乗船する一部始終を動画に撮ることができました。

浦賀水道航路を北上

空が少しずつ明るくなる中、7階のプロムナードデッキの左舷側と右舷側を行ったり来たりしながら、浦賀水道を北上するジュエル号からの景色を楽しみました。

ちょうど5時にパイロットが乗船しましたが、その2〜3分後に右舷側から見た鋸山です。

5時半に左舷側から見た観音崎の灯台です。

5時50分に右舷側の第二海堡のすぐ近くを通りました。ここに上陸できるツアーもあるので、いつか行ってみたい所です。

中ノ瀬航路から東京港へ

第二海堡を過ぎて、東京港に向かうジュエル号は、浦賀水道航路から中ノ瀬航路に入りました。北行きの一方通行の航路です。横浜の大桟橋に向かうクルーズ船は、ここで航路が分かれます。

左舷側に行くと富士山が見えていました。

中ノ瀬航路を抜けて、6時40分頃に東京湾アクアラインを横切りました。海ほたるが見えています。

すっかり明るくなって横浜みなとみらいから羽田空港沖へと進む中、横にいたイギリス人風の男性が風の塔を指差してあれは何かと聞かれたので、東京湾を横断する道路(東京湾アクアライン)の海底トンネル部分の換気塔だと教えてあげました。

ついでに、スカイツリー、東京タワー、海ほたる、東京ディズニーランドとディズニーシーなども教えてあげました。

2人目の水先人が乗船

7時頃、羽田空港沖で、なぜかまたパイロットボートがやって来て、もう1人パイロットがジュエル号に乗り込みました。またまた運良くその一部始終を動画に撮れました。

最初のパイロットは東京の、2人目は東京のパイロットのようで、それぞれ専門性が高くて分業しているけど、通し業務をできるようにしたいという動きもあるということを、後でヨット乗りの友人Pさんから教えてもらいました。

東京国際クルーズターミナルに着岸

ジュエル号は、和太鼓の歓迎演奏を受けながら東京国際クルーズターミナルに8時に着岸しました。

妻は、まだ熱も咳も少し残っているものの、レストランで朝食を食べられるくらいには回復しました。

入国審査の大行列

上のデッキの船室から順番に下船して入国審査を受けます。我が家は10時半の予定より遅れて呼ばれ、行列に加わりました。

しかし、その行列は船内をクネクネと長く延びていて、遅々として進まず、ようやく下船できてターミナルビルに入ると、そこも長い行列です。

幸い日本人は途中で優先的に手続きをしてもらえて、我が家は12時過ぎにようやく終わりましたが、外国人は指紋を取ったりする分さらに時間がかかっていました。

まずはターミナルビルの展望デッキからジュエル号の写真を撮りました。

お台場のガンダム&うどん

全船客の入国審査が終わるまでは船に戻れないので、ランチはお台場で食べることにしました。

フードコートがあるダイバーシティ東京プラザまで公園を抜けて歩いて行くと、ガンダムがいました。こんなに近くから見るのは初めてです。

1ヶ月ぶりの日本で最初に食べたいと思ったのは、妻も私も「かき玉生姜あんかけうどん」でした。

喉の調子が良くないところに生姜と出汁の味が嬉しかったです。

一時帰宅

翌朝、下船後に大きな荷物と一緒に電車を乗換えながら帰宅するのは、まだ体調が万全ではない妻にとっては大変すぎます。

そこで、明日は車で帰れるように、私は電車で自宅まで戻ってマイカーを取りに行き、妻はここに残って、また乗船できるようになり次第、船室に戻って休むことにしました。

自宅では留守中の郵便物に急ぎのがないかだけ確認して、17時頃にお台場に車で戻って来ました。

ちょうど夕焼け空を背景にしたジュエル号全体の写真も撮れました。

東京国際クルーズターミナルにこれまでに寄港したクルーズ船の中で最大のジュエル号は、ターミナルビルの両側に大きくはみ出していました。

最後の晩餐はフレンチ

スペシャルティ・レストランを無料で3回使える特典の3回目として、実は3日前の晩にフレンチを予約しておいたのですが、その日は私が熱を出して一日中寝込んでいたので、今晩17時半に予約の変更をしてありました。

その後、妻も発熱したのでフレンチは諦めることになるかと思っていたのですが、妻が行けそうと言うので、ル・ビストロという船のフレンチ・レストランに向かいました。

多くの船客は東京のどこかで夕食をするのを楽しみに出かけているので、さすがにお客さんは少なく、窓際のテーブルで落ち着いてゆっくり食べられました。

  • Le Bistro

さすがにどれも美味しくて、これを無駄にせずにすんで良かったです。

長い1日でしたが、妻もまだ熱がある中をよく頑張りました。

下船

翌朝、早めに起きて、船のあちこちをまた一通り名残惜しく歩いて回りました。

最後の食事は、船尾のお気に入りのレストランの窓際の席で、いつもの朝食メニューを頼み、船の往来を眺めながらいただきました。

昨日の入国審査のための下船とは逆に、今日はどんどん時間が早まっていき、呼ばれてすぐに下船できて、クルーズターミナルで荷物もすぐに見つかり、車で順調に快適に帰宅できました。

アラスカクルーズの総括

翌日、妻は念のため発熱外来で受診すると、インフルエンザA型の診断でした。症状がほぼ同じだったので、私もおそらくインフルエンザだったのだと思われます。

今回は、全てのアラスカ寄港地で雨、ハリケーン級低気圧とスーパー台風を避けるために函館・仙台を抜港、インフルエンザに感染、東京には1日早く入港と、散々なクルーズだったと言えます。

料金がとても安くなっていたこのアラスカクルーズを選んだわけですが、10月はアラスカとベーリング海で雨や嵐の可能性が高い時期であることをクルーズ後に再認識しました。

安かろう悪かろうなクルーズだったとも言えます。

今は、もっと良い季節にアラスカクルーズのリベンジをして本来の美しいアラスカを見てみたいという気持ちと、また天気の悪いクルーズになってしまったら悲し過ぎるのでもうアラスカクルーズはいいという気持ちが半々くらいです。

今回のクルーズのもう一つの特徴は、太平洋横断のために終日航海日が連続8日間以上もあったことです。それほど長い間、船の上だけで生活することについてどう感じるのか、クルーズ前から自分でも楽しみにしていました。船上で、終日航海日が好きなのでできるだけそれがたくさんあるクルーズを選んでいるという人にも出会いました。

私の結論は「そんなにたくさんなくていい」です。自分の性分に合うのは、寄港日と終日航海日が半々くらいのクルーズだろうと元々思っていたのですが、今回長い終日航海を経験して、改めてその意を強くしました。

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