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朝食は、寒くないようにフリースを着て、またテラスで朝日に染まる山を眺めながらいただきました。
宿をチェックアウトして、荷物は残して、まずは始発バスで駅とは反対側のグロッセシャイデックへ。氷河の入り口を通り過ぎましたが、温暖化で昔より氷河の末端がかなり後退しているとのこと。
バスは狭い山路を楽しげなメロディのクラクションを鳴らしながら登って行きます。峠から眺めるアイガーは、山体が意外と薄いのが良く分かります。
峠の反対側は、マイリンゲンへの谷が緩やかに続いています。
帰りのバスは、荷物を取ってくる間の30秒だけ宿のあるバス停で待ってもらえないかお願いしたところ、気持ち良くOK。ほぼ満員のバスでしたが、私が荷物を取ってくる間、運転手が「お客様が荷物を取ってくる間、20秒だけ停車しますのでお待ちください」と車内アナウンスしてお客に受けていたそうです。
そのまま駅までバスで行って、クライネシャイデック行きの列車を待っている間に一大事が発覚。航海士がこの辺りの交通を6日間乗り放題のユングフラウパスを落としてしまったようです。バスに乗る時に見せたので、バスの中に落として来た可能性大。バスターミナルの事務所に行くと1時間半後にまた来てくれとのこと。待つ間にコインランドリーで服を洗濯してちょうど乾燥も終わって駅に戻ると、ちゃんとバス車内に落としていたパスが戻って来ました。さすがスイス!
列車を乗り継いでラウターブルンネンまで行き、予約サイトの地図では駅から300mくらいなのに実際は1km近くあったキャンプ場併設の宿までスーツケースを引っ張ってとぼとぼ歩いて行くと、受付は16時からとの貼り紙があり事務所は閉まっています。まだ1時間半もあるので、スーツケース2つをワイヤーロックで看板の支柱に付けておいて、また駅まで戻り、列車とロープウェイを乗り継いで、一昨日とは反対側からメンリッヒェンに登りました。
ベンチに座ってしばらく山々の景色を眺めてから、ラウターブルンネンに戻り、COOPで買出しして、宿に戻り、自炊で夕食にしました。
山歩きに加えて、今回の旅のテーマのもう一つは、学生時代にバックパッカーとして旅行したスイスの同じところを今もう一度旅することで、懐かしんだり、何を思い出し、何は覚えていないのか、今はどう感じるのかを知ることです。今回の宿はユース向けのエコノミーな所ですが、駅から遠い、そういうところまで良く歩いていたことを思い出し、懐かしく思いました。今回のスイスの宿は、最初のチューリッヒ以外は、トイレ、シャワー共同で、食事も1食を除き全て自炊とピクニックで回りましたが、今でもそれで十分快適だし、それが楽しいと思えるところは変わらないことを再認識できたのはちょっと嬉しかったです。